mokkorin’s blog

WEBのお仕事してるから。

【過労死問題】広告業界で働いてる若い管理者から言わせてもらう。

最近は過労死の問題で電通が叩かれている


それを知った元電通やら広告業界の人たちが「広告業界なんてそんなものだ。」

「実情はもっと大変なんだ。」そんな風に反論しているのも見かける。

 

それに対して広告業界で働いている若い管理職から言わせてもらうと、そう言う老人たちのせいで過労死になる新人が出てくるし経営者もそう言う人たちに甘えて対策が打てずにいるんだと声を大にしていいたい。

 

「そういうものだ」

 

その一言で済ませて対策を練らないのは怠慢であり、何処かの誰かが『改善を求む』と表面上で言っても何も変わらないのが実態なんだ。

 

ちなみに長時間労働の対策は簡単だ。

 

①人を増やせ

二交代制にしろ(なんなら三交代)

シフト制を組め(土日も働け)

個人間、組織間の情報共有をもっとやれ

 

たったこの4つ。

 

①人を増やせ

みんなが長時間労働しているってことは、終わらない仕事があるわけだ。

 

つまりそれは仕事が出来ないから追いついていないんじゃなくて、人数が足りてないんだ。

 

だから人を増やせ雇え新規雇用しろ!

 

二交代制にしろ(なんなら三交代)

広告業界はクライアントが夕方突然依頼をしてくるから云々…って元広告担当者がいったりするけど、それなら交代制にすればいいだけ。

 

午後から出社する人がいればおのずと夕方からの案件はその人物が受け持つことになるし、なんなら三交代制にして24時間動ける体制にした方がいい。

 

広告は24時間回り続けてるし、TVで取り上げられて一気に予算消化して予算切れで掲載できなくなることだってある。それに臨機応変に対応できるし、広告量が減る朝方の時間は会社全体の集計に業務タスクを割り充てればいいじゃない。

 

③シフト制を組め(土日も働け)

広告代理店はのんきに土日休みっていうところも少なくないけど、土日こそ広告はよく売れるんだ。

 

だったらシフト制にして土日も働ける人材を確保すればいい。

 

そうすれば休日出勤っていう概念もなくなるしね。

 

④個人間、組織間の情報共有をもっとやれ

何気にこれが一番大事。

 

交代制にしてもシフト制にしても情報共有とかノウハウ共有が出来ていないと成り立たない。

 

だけどこれができれば一人の人間が抱えている仕事を、複数の人間で回せるようになるから過労死も起きにくい。


その結果が交代制、シフト制が可能な職場環境に繋がるんだ。

 

 

バブル世代のオジサンたちは必死に働いてきた。だけど、責任を全部自分がしょい込んで全部自分でやるっていうスタンスは今の時代にはあっていない。一人で抱えるメリットもあるがデメリットの方がもはや大きくなっているんだ。

 

じゃ試しに計算してみよう。

 

長時間労働、そうだな例えば100時間残業があったとして、広告業界の土日休みということから導き出せば出社日数は1ヶ月で平均22日、休みが8日ぐらいかな、1日4時間半の残業をすればこれが成り立つわけだ。

 

夕方6時が定時と仮定すると+4時間半で夜10時半まで仕事をしていることになる。これは報道ステーションでそろそろスポーツのコーナーが始まるかなってくらいの時間だね。

 

じゃ1日4時間半(休憩込みで5時間)働いてくれるアルバイトやパートで補うことが出来るよね。

もしくは4時間半の仕事を1日2タスクこなせる正社員でもいいかもしれない。

 

そこには雇用が生まれる。

 

だから逆説的にいえば長時間労働ってのは本人がつらいだけじゃなくて、他人の雇用を奪っているってことにもなるのよね。

 

しかも経験上、夕方6時からやる4時間半の仕事なんて朝のキレキレの時にやる1時間の仕事量と対して変わらないぐらいのパフォーマンスしか出せないんだわ。

 

質の高い仕事をするためには休息が絶対的に必要で、それを奪って長時間働かせて給料より割高な残業代を払うこと自体が会社にとってもマイナスだと思うんだよね。

 

でもこれには裏ワザがあって、会社がその残業を隠ぺいして無かったことにする。そして残業代を支払わなければコストパフォーマンス的には割が合ってしまうんだわ…。

 

で、人を増やさなくていいように管理職が長時間働くということが、経営者に甘えを与えて結果的に過労死のような悲しい事件が繰り返される。


だから、そういう環境で働かせている経営者に僕は言いたい。

 

『たまたま死んでないだけで死に掛けてんだからな。』

 

そしてそういう状態でも仕事が出来ちゃう環境作ってる管理職に僕は言いたい。

 

『お前の給料守るために人をこれ以上殺すな。』

 

…ってね。